無機系封孔剤パーミエイト」はこんな製品です。

化学反応が徐々に進み、硬い無機系のポリマーになる


シリコーン樹脂
▲シリコーン樹脂

パーミエイトは、シリコーン樹脂の原料となるアルコキシシラン化合物を主成分とした無溶剤1液型の封孔剤。空気中の水分と徐々に反応して無機系のポリマーになり硬化します。硬化は24時間後にタックなしとなるよう調整しています。条件に応じて硬化速度を調整することが可能で、様々な要求性能を満たします。


▼構造式

構造式

微細孔を完全に塞ぎ、あらゆる基材を劣化から守る


微細孔を完全に塞ぐ

コンクリート、木材、石、めっきなど微細孔をもつあらゆる基材に浸透しその孔を完全に塞ぎます。

水やガスの浸入を完全シャットアウトすることで、基材を劣化から守ります。


基材との付着力が強い


木の根

一般の塗料は基材の表面に付着しているだけなので剥離することがありますが、パーミエイトはミクロンオーダーの微細孔まで浸透し、土中に木が根を張るように塗膜を形成しているため、強固な付着力を発揮し剥離は絶対おきません(無理に剥がすと基材ごと破壊されます!)。亜鉛めっき、鋼など微細孔のない基材の場合も、パーミエイトは基材と化学結合するため、強い付着力を保ちます。


フッ素樹脂以上の耐久性・耐熱性


耐熱性

これまで、フッ素樹脂塗料が最も紫外線に強い塗料とされていましたが、パーミエイトは硬化して-Si-O-Si-O-の無機系ポリマーとなるため、さらに優れた耐久性をもっています。そのため、塗膜が劣化し白い粉が噴くチョーキングも絶対におこしません。さらに、フッ素樹脂の融点(融ける温度)が150〜330℃なのに対して、パーミエイトは約500℃まで融けることもなく、分解することもありません。つまり、パーミエイトは紫外線にも温度にも負けない、今までにない高い耐久性・耐熱性を持つ封孔剤なのです。

地球に到達する紫外線によって、フッ素樹脂は、側鎖(C-F結合)は切断されませんが、主鎖(C-C結合)は切断されます。一方パーミエイトは、側鎖(Si-C結合)は切断されますが、主鎖(Si -O結合)は切断されません。その他、エポキシやウレタン等の樹脂は、主鎖も側鎖もC-C結合であるため、フッ素樹脂よりさらに早く劣化することになります。


パーミエイトの不燃性実験

不熱性実験
フッ素樹脂パーミエイト
フッ素樹脂パーミエイト

亜鉛めっき鋼にパーミエイトとフッ素樹脂塗料をそれぞれ塗装し、ガスバーナーで直火を当てます。フッ素樹脂塗膜は15秒で燃え始め、臭気も発生。一方パーミエイト塗膜は、2分経っても燃えず、冷却後に塗膜に割れが発生したのみ!


薄膜で重防食なみの高い防錆力


一般の塗料と異なり、パーミエイトは無溶剤のため、溶剤の蒸発によるピンホールを作らず、緻密な塗膜を形成。だから薄膜で高い防錆効果が得られます。塗布回数が少なくて済み、工期も短縮できるほか、効果が長持ちするためライフサイクルコストを大幅に低下できます。

防錆力

優れた調色性


調色

ご希望に合わせてあらゆる調色が可能です。

無溶剤だから環境にやさしいパーミエイト


ブロック

パーミエイトはシンナーなどの溶剤をいっさい含まない「無溶剤」の封孔剤です。施工時に匂いもなく作業環境も快適。大気汚染やシックハウス症候群などの心配のない、環境にやさしい製品です。